八つ墓村

かの横溝正史金田一シリーズ第一弾。
映画では金田一が主人公のホラー推理ものだとばかり思っていたのですが――
原作はそんな事はなく、登場人物の事件を書いた手記という形式で書かれています。
洞窟探検したり、隠し部屋あったり、宝捜しと
なんだかジュブナイル小説な感じ。
とは言っても登場人物は20代後半なのですが。
ただ、それ以上に思ったことがあります。
それは――実は萌え系小説だった事。
まず、ヒロインの典子たん。
26歳の癖に発育不全のため○○歳に見えちゃう容姿。
しかも腹違いの妹なので、妹属性でも安心です。
その性格は健気で無邪気。
理想の妹と言えましょう。
しかもお兄様連呼。これで萌えない方がおかしいってもんです。
欠点といえば、記述でブサイクとか書いてあるところですが、
そんな子が化粧をする記述があるので逆に萌えですし、
主人公にイケナイ恋をしてしまう結果、美人になるので問題ありません。
次にお姉ちゃんの春代さん。
病弱で健気。主人公にかいがいしく尽くしてくれます。
しかも、春代さんは主人公に自分以外の女の子が近付くと
非常に嫉妬します。そして拗ねます。
あまりの可愛らしいお姉さんっぷりにぼくの愚息も昇天。
それと、美弥子さんも忘れてはいけません。
美弥子さんは主人公を村に連れてきた現代風のお姉様。
姉御肌で、色々と面倒を見てくれます。
それに銀髪でサルのように小さい背丈の双子のおにゃのこ二人もいます。
おばあ様喋りでお茶を出すのが大好き。
それから二人で夜な夜な秘密の遊びをしちゃうのが実に萌えですね。
そんな女の子に囲まれた主人公の周りで、
事件が起きたりしながらも、宝捜しをしたりするお話です。
新品が中々無いのが残念ですが、ブックオフなら100円ですし
是非見てください。