八甲田山死の彷徨 

実際にあった話を小説化したもの。
話によれば、史実を基にしたあくまでもフィクションらしいのですが。
雪山の描写が凄いリアルで、情景が湧き上がるのは凄いと思いました。
話の肝は、リーダーが少しでも違うだけで、
勝ち組みになるか、負け組みになるかを書いている気がします。
リーダーになったら、自分は何をするべきなのか――
その一つの答えがこの本に書いてあります。
一言で言うと、しゃしゃり出るOBとか先輩とかウザいよねって話。
でも、最後の○○さんの責任の取り方は、日本軍人らしく立派だったと思います。
そこまでする事もないんじゃないか、とも思いますけど。
しっかし、冒頭のシーンが少し謎。
雪と炎の対比なのかしらん。